ここにいること、ちゃんと頑張ってること

2026/7/12

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    Life

一日中原稿の日曜日。1時を過ぎた頃お腹が減って、家の中にはなんにもないしと、駅前のお蕎麦やさんでせいろを食べた。その途中、お店の前を八雲神社のお神輿が通って、太鼓や掛け声や、賑やかな様子を店の中からのぞきながら、ふっと心が緩んだ。最近、毎晩、子どもたちが太鼓の練習をしている音が聞こえていたのは、今日のためだったのだろうな。

         

それから北鎌倉のVERVEに移動して8割型書き上げ、力尽きる。東急ストアで買い物をして、暗くなってきた道をとぼとぼ歩きながら、わたしにはやっぱり子どもを育てることはできなかったろうな、などと考える。だって、こんなに“自分ばっかり”の生活をしているんだもん。こうやってカフェで気の済むまで仕事して、帰ればひとり気ままにお風呂に入ったりNetflix見たり、来週の取材の準備したり、本を読んだり、いつまでだって“自分ばっかり”でいられる。もしこれ以上何かしなくちゃいけないことがあったら、私はきっと何もかもうまくやれないだろう。神様はそれをよくわかっていたんだ。そんなことを考えながら、胸がぎゅうと締め付けられた。

        

金曜日は鎌倉花火大会があって、きょうちゃんと、神戸から遊びに来ていたきょうちゃんのお母さんと、砂浜で焼き鳥や海苔巻きや桃を食べながら、お酒を飲み、ほんの15分だけの花火に歓声をあげた。その日の朝、きょうちゃんと砂浜に行って場所取りをして、ふたりで汗をかきかき、シートの上に、重しの石や海水の入ったビニール袋を載せて、「あとでね!」と言って別れたのもなんだかすごくよかった。“ご近所さん”がいることの、うれしさ!来年もまた一緒に観られたらいいなあ。

台風が近いせいか、昨日も一昨日も、夜になると海鳴りがよく聞こえた。そのゴーという音は、不思議と心を落ち着かせてくれるし、すぐそばに海があることを実感させてくれる。私は暗くした部屋で目を閉じて、耳を澄ます。

ここにいること、ちゃんと頑張ってること、難しいこともある。諦めなきゃいけないことも。だけどなんでもよくしようとしていること、今までだって間違いじゃないこと。そういうめくるめく考えを全部ひっくるめて、胸の中におさめながら、海の音にじっと耳を澄ませてると、いつのまにかウトウトしていて、こうやって毎日は過ぎていくんだなあと思う。